KnoNの学び部屋

落ち着きのない大学院生が専攻に関係ない(むしろそっちのけで)学んだコトを記録しておく場所

演技と演出 中編

湿っぽい日曜日。

 

引き続き

演技と演出 (講談社現代新書)平田オリザ、2004)

の中編をやります。

 

演技と演出 (講談社現代新書)

演技と演出 (講談社現代新書)

 

 

 第二章 意識を分散する

◯テキストを用意し台詞を読ませるワークショップを行うと、「話す」ことに意識が集中しすぎてわざとらしい話し方になってしまう。

→脈絡のない文章に続けて読ませる、寝転がらせる、他の動作を同時にさせる、などして適度に意識を分散させることで「自然体」の振る舞いが出来るようになる。

ニュートラルな身体

 

 

◯台詞の意味内容につられて、内面の感情を直接的に「表現」しようとしてしまうのも台詞を硬直させる一因。

→台詞の話し方は一つではない。どんなやり方にも対応できる「ニュートラル」な状態を維持する。

 

平田オリザが俳優に求める条件は、「複数の動作を連続・一体となって行えること」。

 私が俳優に要求する最初の条件は、この連続した動作にあります。もっと正確に言うと、

 

日常の様々な動作を、

意識して、

自由に組み合わせて、

何度でも新鮮な気持ちで演じることが出来る。

 

ということが、私に取っては重要な条件です。

 →「俳優の職能」とはなにか?

→ワークショップの中で俳優に徐々に「負荷をかけていく」ことで、(俳優自身はあっぷあっぷになりつつも)全体的には「自然に見える」演技に統合されていく。

 

第三章 コンテクストを摺り合わせる

◯本当の「演出」とは、状況を整えることで俳優自身が「自分の声(自然体の演技)」を発見できるようにすること。

→具体的な指示として内面に働きかけるだけでなく、外部の状況から演技を促す。

 

◯俳優は俳優である以前に自身の「コンテクスト」を持つ一人の人間である。そのコンテクストを演出家のそれと摺り合わせないことには「イメージの共通理解」が生まれない。

→演劇(演技)とは、「他人が書いた言葉を、どうにかして自分のコンテクストの中に取り込み、あたかも自分の身体から本当に出たかのように言う」技術である。

 

◯コンテクストは単に言葉遣いだけでなく、むしろ言語にまつわる人間の動きの習慣全般(「言語行動」)に影響している。

 

第四章 観客の想像力を誘導する

◯「間」を取ることで観客は想像を広げることが出来る。想像力が広がっている限り、「間が持たない」ということはない。

→演じる側と観る側では「間」の感覚が異なる。観客の想像力を見積もり、適切に誘導しながらその範囲内で間を取ることが重要。

→観客に「やっぱり」と思わせることが大切。観客の想像力が「開く」時間を設けつつ、それがきちんと「閉じる」瞬間を用意する。

⇒「読者の期待を裏切るな、予想を裏切れ」

 

◯演出家の仕事とは「その芝居をどのように観客に見せれば良いかを一生懸命考える」こと。

→「想像力の見積もり」を常に行いながら、それを上手く誘導できるように劇を構成していき、計算された演出を行う。

=メリハリのある演出、演技・演出の説得力

 

◯演技の根拠には「心理(近代演劇)」「情念(アングラ)」「慣習(伝統芸能)」などがあるが、平田オリザはそれを「環境」に求める。

……ですから私たちは、主体的に喋っていると同時に、環境によって喋らされているのです。俳優にとって、「環境」の最大のものは相手役ですが、それ以外にも、舞台美術、証明、衣装など、あらゆるものが複雑に絡み合って、一つの台詞を発語する条件を決定しています。

→全ての台詞を「人間の様々な動作の一つ」「他者・環境との関係の中で成立するtもの」と捉えていく。

複雑系の演劇

 

 

……九月に入って一週間も立つのに、未だに気持ちが浮ついて(というのもなにか違うけど)落ち着かない。

 

それでは

 

KnoN(--min)