できることから片付ける:10月第4週のまとめ(10/22-10/28)
いよいよ寒くなってきました。
水曜日に軽く体調を崩して一日おとなしくしている羽目になったので、風邪などひかぬように気をつけていきましょう。
「一冊」と「ニュース」のネタを選ぶまでが最大の難所。
今週の一冊:いつかはここに並びたい?「すごいベンチャー100」
2回目にしていきなり変化球。「おすすめ」するものとも違うので【3つのオススメポイント】は省略。
夏頃に買ったまま積んであった雑誌にようやく目を通した。『週刊東洋経済』7/23号のベンチャー企業特集。「すごいベンチャー100」と銘打っているが、それなりに紙幅(といっても多くて半ページだけど)をとって解説しているのが40社、あとの60社はリストでまとめられている。
ドラッカーの『マネジメント』を簡単にでも学んだ後の視線で見てみると、いつもと目に付くところも少し変わってきたり。例えば……
- 07 ABEJA:人工知能を使った消費者分析ツール
⇒「非顧客」の動向を明らかにすることの重要性はドラッカーも語っていた - 15 トリプル・ダブリュー・ジャパン:デジタルデバイスを被介護者に装着することで排尿・排便を予知するシステム、オムツを不要に
⇒「顧客から始める」ことを考えると、「(オムツが不要になる代わりに)機械によって生理現象を監視される」ことを被介護者がどう思うのか、という視点が記事には欠けている。 - 38 ミライセルフ:人工知能を活用した人材採用ツール
⇒テストを通じて自社のカルチャーにあった志望者を抽出できるようになるとのことだが、まず「自社のカルチャー」を正しく把握することも簡単ではないはず。
おまけ的な部分では
- 「究極の一人起業」として取り上げられていたユーチューバーやインスタグラマー。果たして彼らに「ミッション/社会的使命」はあるのだろうか、あるとしたらどのようなものか?
が気になった。
リンクを張るために検索して見たら似たような本*1も2015年に出ていた。しかしこういった業界は日進月歩、雑誌の特集と相性がいいトピックだろう。
今週の気になるニュース:「著者」と対話する読書
朝日新聞「(日曜に想う)「普通」を考える図書館」2016年10月23日付朝刊
- 大学や図書館などが主催し、マイノリティの人と率直に話す場を提供する「ヒューマンライブラリー」というイベントがある。
- マイノリティの人たちを「本」に見立て、30分ほど「貸し出し」ておしゃべりしてもらうことで相互理解を促進することが狙い。
- イベント参加によるポジティブな変化を一時的なものに終わらせないためには、より踏み込んだ学術的な研究が必要。
先週に引き続き図書館の話題。今回はソフトの面から。
ヒューマンライブラリー(あるいはリビングライブラリー)という催しがあることは以前図書館について調べていた時に知った。
記事によると発祥はデンマーク。日本では明治大学などが積極的に開催しているらしい。
多少興味はあるが、まだ参加したことはない。
参考:貸し出すのは本ではなく人。いま世界に広がりつつある「ヒューマンライブラリー」を知っていますか? | TABI LABO
普通に本を読むことも、著者と読者のコミュニケーションだ。そう考えると「著者」が目の前に現れて読者と対話するのは読書のより根源的な形なのかもしれない。
『ハリー・ポッター』で本(日記?)を開くと魔法の力によってその時の状況が目の前に再現される、あるいは本に込められた思念が顕現してハリーと対話する、といったシーンがあったと思う*2。
近年の「会話できるAI」をみていると、少なくともあるテーマに限定された話題の中ならば著者の思考をコピーしたものが「書籍」として普及する、なんてこともありそうな気がしてくる。本を開くと著者の分身が現れてテーマについて講義してくれる、分からないところを質問すればその場で答えてくれる、という具合だ。
歴史上の出来事や科学的な実験なども、目の前で「再現」してくれると臨場感が出て
理解も捗るかもしれない。
記事の本題(ヒューマンライブラリー)からは少し離れてしまったが、他に気になったAI系の話題と絡めて話してみた。
修士論文進捗状況:切り替えがうまくいかず、停滞中
今週やったこと:
- 要約の分析残り2本分→合計30本の分析を完了
- 典拠箇所グラフからのパターン分類
- 目次からの論理構造分類
今週やりたかったこと:
- 関連研究(要約の評価)再調査
- 質問項目草案作り
- 1回目のブラッシュアップ
先週までに比べると明らかに停滞中。手だけ動かしていればよかった段階と頭をひねって考え出さなければいけない段階はやはり勝手が違う。
先週末から火曜日あたりまでは分析作業で後回しになっていた諸々のことを片付けていた、という言い訳はあるものの、そういうことを言っていられる時期でもなく。
「関連研究再調査」に関しては今日の日中に論文のコピーをまとめて入手してきたのでさっさとやっつけてしまう予定です。
明日中になんとか質問項目の草案を作り、日曜の夜までには先生に中間報告のメールを送りたい。
その他
- 校正反映稿提出。ついでに多少の手直し。それなりのところとダメなところがはっきり分かれた作品になってしまったか。
- 川崎フロンターレ、今節は劇的勝利も奪首はならず。FW小林やFW大久保に移籍話も出ているようだが来季はどうなる?
- 内定先の会社の人経由で後輩学生の就活相談に乗ってみた。うまく話せたとは思えないが多少は参考になっただろうか? 今回は事前のイメトレが不足していた。
……やはり入力は「見たまま」モードがストレスがなくていいね、というリニューアル2回目。直感的なUIは偉大です。
KnoN(100min)
*2:おそらく二作目『秘密の部屋』