KnoNの学び部屋

落ち着きのない大学院生が専攻に関係ない(むしろそっちのけで)学んだコトを記録しておく場所

トライアンドエラー:11月第2週のまとめ(11/5-11/11)

 修士研究の最大の壁、だと思いたい。 

 研究の方が大変なので今回の更新内容は軽めです。

 

 

 今週の一冊:ビジネス書から世相を読む『「ビジネス書」と日本人』

「ビジネス書」と日本人

「ビジネス書」と日本人

 

【この本の3行2行まとめ】

  • 「ビジネス書」をいかに楽しく読めるか、"それらベストセラー本にまつわるさまざまなコンテクストを、筆者なりに読み解"いていったもの。
  • 第Ⅰ部(カッパ・ブックスのベストセラー)、第Ⅱ部(創業経営者の著作)、第Ⅲ部(60年代のポスト産業社会論)というテーマ別に、高度経済成長期前後の9冊を取り上げる。

 

 なにやら先週と似たようなタイトルだが、こちらは2012年のちょっと前の本。アマゾンでは紙版よりKindle版の方が入手しやすいようだ(ちなみに自身は地元の図書館で借りてきた)。

 研究の序論あたりの議論に役立ちそう、というのは前回同じ。とはいえ個別の本の議論は研究の目的とは外れるし、もともと雑誌の連載だったこともあって各回ごとに切り取り方が一定していない。基本的には読み物として、いつも以上に簡単な感想にとどめる。

 

 対象となっているのは次の9冊

  1. 坂本藤良『経営学入門―現代企業はどんな技能を必要とするか』(光文社、1958)
  2. 岩田一男英語に強くなる本: 教室では学べない秘法の公開』(光文社、1961)*1
  3. 林髞頭のよくなる本―大脳生理学的管理法』(光文社、1960)
  4. 盛田和夫『学歴無用論』(文藝春秋、1966)*2
  5. 藤田田ユダヤの商法―世界経済を動かす』(ベストセラーズ、1972)
  6. 松下幸之助物の見方・考え方』(実業之日本社、1963)*3
  7. (第6章補論)松下幸之助崩れゆく日本をどう救うか』(PHP研究所、1974)
  8. P・F・ドラッカー断絶の時代』(ダイヤモンド社、1969)*4
  9. 梅棹忠夫知的生産の技術 』(岩波書店、1969)

 

 ……リンクを作るのが地味に大変だった。

 

 個人的に面白かったのは松下幸之助の2冊。内容そのものよりも、松下幸之助がどうして「経営の神様」的に祭り上げられるようになったかの背景がわかってありがたい。幼少期はともかく最近の日本の家電業界はネガティブなニュースが続いていて「松下幸之助の凄さ・松下電器の凄さ」というものが肌感覚として理解できなかった。

 

 現代でもよく参照される、話を聞くのは梅棹の『知的生産の技術』だろう。

 知的生産のツールとしてはEvernoteやWorkflowyなどIT技術を活用したものが出てきているが、その根本にある考え方はこの本や野口悠紀雄の『「超」整理法』など古いものに基づいている。*5

 

 全体的には「こういう本もあるよ」程度のおすすめ度合い。

 

今週の気になるニュース:神奈川県立図書館、再整備はうまくいく?

東京新聞(TOKYO Web)「県立図書館を来年度から7年で再整備 県教委方針」2016年11月7日

  • 神奈川県教育委員会は県立図書館の「再整備に向けた基本的な考え方」をまとめた。
  • 「来年度からおおむね七年で再整備し、老朽化の対策と収蔵能力の増強を図る」とのこと。
  • 前川國男設計による本館は残しつつ改修と建て替えを行い、来訪のしやすさと収蔵能力の増強を図る。

 

  今週はあまり面白そうなニュースを見つけられなかったのでこちらも軽めに。

(「トランプ大統領」というビッグニュースはありましたが、それについてコメントするだけの十分な見識を持っていないのでここではスルーします)

 

 公式サイトによると神奈川県内には横浜と川崎の二つの県立図書館があり、横浜にあるのが前述のもので「社会・人文系リサーチ・ライブラリー」として、川崎が「科学と産業の情報ライブラリー」として分担しているようだ。

→ 神奈川県立の図書館ホームページ

 

 県立図書館(横浜)の立地は桜木町駅から徒歩10分……ってあそこか。横を通ったことがある。

 アクセスは悪くないので(「県立」とはいえ)人を呼べる施設を目指すのは間違ってはいない……いや、よく見てみるとすぐ南の野毛山動物園の近くに「横浜市立中央図書館」があるな。

 県立図書館が「人を呼ぶ」ことを目指すのなら、市立中央図書館と役割が被ってしまう。県教育委員会横浜市の担当部署(こちらも教育委員会?)とちゃんと意思疎通できているのか、気になります。

 

修士論文進捗状況:這うように進む

今週やったこと:

  • 参考文献の調査
  • 論文目次のブラッシュアップ
  • 分析のブラッシュアップ

今週やりたかったこと:

  • 質問項目完成
  • 論文「序論」と「関連研究」の概要

来週やること:

  • 質問項目の完成と先生からの承認
  • 調査協力者の確保
  • 論文「序論」と「関連研究」の概要

 

 論文の構成を練り直し、位置づけや収まりは良くなった。

 しかし一向に「質問の具体的な項目」がまとまらない。経験不足と先行研究不足があいまってかなりしんどい事態に。月曜の打ち合わせから努力してきたがいよいよにっちもさっちも行かなくなってきたので、これから先生に改めて相談のメールを出そう。

 

 

……今週は「質問項目」に四苦八苦していた記憶しかない。日々の過ごし方に焦点を当てればできることから片付けていたのでそこまで時間を無駄にはしていないと思うけど、本丸の成果が上がっていないので達成感がなくてなかなかしんどい。ブログの内容も薄くなってしまったけど頑張ろう。

 

KnoN(100min)

 

「ビジネス書」と日本人

「ビジネス書」と日本人

 

 

知的生産の技術 (岩波新書)

知的生産の技術 (岩波新書)

 

 

社会調査法入門 (有斐閣ブックス)

社会調査法入門 (有斐閣ブックス)

 

 

*1:リンクは2014年発売のちくま文庫

*2:リンクは1987年発売の朝日文庫

*3:リンクは1986年発売のPHP文庫版

*4:リンクは2007年発売の叢書版

*5:直接的にツールに発想が取り込まれているのではなく、そうしたツールを利用した知的生産の手法が梅棹などの発想に基づいている。