KnoNの学び部屋

大学に8年在籍した後無事に就職した会社員が何かやるところ。

6月のまとめ

雑記。

6月の振り返り。

 

特に後半が精神的にしんどい月だった。

 

◯学び部屋

 

 前月からヘビーなテキストが続いているせいか、冊数としては少ない。単発記事もなかったし。

 

 『ロラン・バルト』について。「神話」「エクリチュール」「シニフィアン/シニフィエ」あたりの用語・概念は自分の考えを説明するのに役立っているが、本当のところを理解しているのか不安がある。

 というかバルト自体が徐々に立場を移行しているので、自分の考えとして取り込むにも足場がぐらぐらしてしまう。

 

 『哲学入門』は逆に全体が「唯物論的・発生論的・自然主義的」な立場で書かれている(序論でそう明言されている)ので、そういう面では読みやすい。

 ただ議論が少し回りくどい(ある仮説がある→その仮説に対してこんな反論が考えられる→その反論はここがオカシイので成り立たない→仮説はおそらく正しい)ので、そこを整理するのがすこし面倒。

 そもそも第三章の「情報」についての章が主目的だったのだが、他の章も面白いので読んでしまっている。自分の関心の焦点から少しずれつつあるのがもどかしい。

(入力過多で整理がつかなくなるのが自分の悪いパターンなので、あまり脇道にそれたくない)

 

 『〈私〉をひらく社会学』はもともと講義のテキストだったのだが、現代社会を考える上で実感のある知見を与えてくれる(というか心当たりがありすぎて痛い)。

 自分の研究のトップダウンの面に役に立ちそう。

 

 裏ではこんな本も読んでいる。こっちもあまり進んではいない。

 

 もうすぐ『哲学入門』は読み終わりそうだけど、そのあとどうするか決めてない。

 『バルト』の中での議論を踏まえて、もう一度自分のアタマの中を整理して研究計画書を更新しなければならないと感じている。

 

◯大学院

 時間割は変わっていないので割愛。

 

 普通に講義に出席している。週二日だけだけど。

 先週だけいろいろしんどかったんでサボったけど、あとは全部出ている。

 「社会学史概説」は小レポートがめんどいが、内容は非常に面白い。

 「空間情報学」も面白いが、ちょっと心が離れ気味?そもそも去年の自分の関心分野だからね。

 今月はゼミでの発表があるはずだったが、先生と相談してパスさせて貰いました。建築学のゼミで話す内容じゃないし、そもそもまだ上手く説明できない。

 

 学際情報学府の院試に出願するなら〆切が再来週あたりなのだけど、全然自分の考えがまとまっていない。

 漠然となら説明できるが、議論としての目的地がどこか、そこにどういう方向からアプローチしていくのかが整理できていない。

 研究室でどういう研究をしたいのかのイメージが固まっていないので出願先も決めかねている状態。

 正直あと二週間足らずで腹を決めるなんて無理だと感じているのだけど、どうしよう……?

 

◯学外活動

 月に一度のSDS。今回は理論を踏まえた上での実践。ゲーム3、小説1を取り上げた。

 バラエティに富んだ作品群になったが、「物語」としての枠組は確かに含まれている。

 

◯その他

 Jリーグがないのが寂しい。ワールドカップはあるけどとてもライブで見られる時間帯じゃないし。日本代表も不甲斐ない内容で早々に敗退してしまったし。

 大久保呼んでくれたのは嬉しいけど、アクセントとして加えたにしては頼り過ぎだろ……という感想。フィニッシャーとして呼んだのならその仕事に専念させてあげて欲しかった。ゲームメイクもできるけど、両立できるほどキャパシティがある選手じゃない。

 

 完全に趣味の話だけど『ガールズ&パンツァー』というアニメに嵌っていました。*1

 作品としての方向性が明確でぶれず、しかも細部にまで作り手の愛とこだわりが感じられる。戦車の「リアル」と作劇の「ウソ」のバランスが良かった。

 こういう「手抜きのない」作品を作りたいと思う。

 

……結局いろいろなことの折り合いをつけられていない一ヶ月。

 最近ちょっと足下がお留守……というか立ち位置を見失いつつあるので、一度立ち止まって確認する必要を感じている。

 

それでは

 

KnoN(60min) 

ロラン・バルト (シリーズ 現代思想ガイドブック)

ロラン・バルト (シリーズ 現代思想ガイドブック)

 

 

〈私〉をひらく社会学 (大学生の学びをつくる)

〈私〉をひらく社会学 (大学生の学びをつくる)

 

 

哲学入門 (ちくま新書)

哲学入門 (ちくま新書)

 

 

*1:ちなみにきっかけはこの動画。
アニメの戦車戦にサッカーゲームの音源から解説をつけている。
違和感仕事しろ。