記事紹介:「マネジャー・管理職」を外注化する流れが始まっている。
体調不良での起きたり寝たりが祟り、昨晩は全く寝付けず睡眠時間三時間だったわけですが、なぜか今日の日中はここ二週間で一番と言っていいくらい快調でした。自分の身体のことながら謎です。何が起きた。
うちの会社の日報では「その日チェックしたニュースや記事などの中で気になったものを他の社員に紹介する」というコーナーがあります。
個人的にはこういうの好きで、紹介にかこつけて自分の考えなどを語っていたりします。日報内ブログみたいなものかもしれません。
情報収集もそこそこやるのですが、いろいろなニュースソースに目を通しても日報で扱えるのは多くて2~3記事なので、「紹介しようと思ってチェックしたけどタイミングを逃したストック」が結構出てきてしまいます。
今更向こうで取り上げるのも……かといってお蔵入りにするのももったいないし……。
ということでこちらでご紹介です。
- 作者: ピーター・F・ドラッカー,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/12/14
- メディア: 単行本
- 購入: 210人 クリック: 8,094回
- この商品を含むブログ (432件) を見る
大きい頭と小さい頭、そして手足
最近は働き方改革の影響もあり、そういった方々から「働き方」についての話を伺う機会も多いのですが、その中で、特筆すべき最近の動きは「マネジャーの外注化」です。
どういうことかというと、言葉そのままなのですが、「プロパーのマネジメントを、外注にやってもらう」という会社が増えているのです。
最初は驚きました。「マネジャー=舵取りをする頭、スタッフ=頭に従って物事を実現する手足」と考えると、進み方を決める「頭」を外注するのは組織のアイデンティティに関わりそうだったからです。
しかしよくよく読み考えてみると、「お雇いのマネジャー」ということは、結局は彼らを雇用する「より上位の頭」がいるわけです。
トップ・マネジャーからみれば外注のマネジャーも「スタッフの管理という仕事を実現してくれる自分の手足」とみることができます。そのポジションに適切なメンバーを外部から招いたとしても、特に問題になることはなさそうです。
パフォーマンスを左右するのは「技術レベルの高い手足」
また記事中でも引用しているこの話も面白いですね。
そこで出来上がったのが、逆転の発想で、「プロパー社員エンジニアはコードだけ書く。派遣/契約エンジニアが社員をマネジメントする」というものです。いいですねこの逆行しているかんじ。
これが本当にうまくいったなぁと思ってまして、プロパー社員エンジニアの技術レベルがどんどん上がっていくんですよね。「なんだみんなマネジメントしたくなかったんだね、新しい技術へのチャレンジや、最前線に出たかったんだ」ということになったのです。
「技術レベルの高い手足」というのは確かに存在します。
何をするにも「習熟している・コツをわかっている」現場の人たちはいるもので、彼らがいるといないとでは全体のパフォーマンスが大きく変わってきます。軍隊におけるたたき上げの下士官みたいな存在ですね。
マネジメントにはある種のセオリーがあるので異なる業界でも応用できますが、彼らのノウハウは個々の業務内容・作業内容に密着しているので代えがききません。
そんな彼らこそが会社の中核的な資産だと考え、生涯現役のプレイヤーとして繋ぎ止め・スキルアップ支援を行う方向に舵を切ったのが上記の会社であると言えるのではないでしょうか。
……3つくらいまとめて詰め合わせにするつもりでしたが、一つだけでそこそこの分量になったのでこのくらいにして起きましょう。
日報の時よりも紙幅をかけることができるので楽しいですね。適当に思いつくままに書きましたが、ドラッカーのマネジメント論ときちんと対照させながら分析するのも楽しそうです。
今日はこの辺りで。
KnoN
皇国の守護者 (1) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)
- 作者: 佐藤大輔,伊藤悠
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/03/18
- メディア: コミック
- 購入: 7人 クリック: 556回
- この商品を含むブログ (401件) を見る