KnoNの学び部屋

大学に8年在籍した後無事に就職した会社員が何かやるところ。

2020年2月に読んだ本まとめ・その1

書いた文章をフレッシュなうちに公開したい気分になった。
というわけで中途半端ですが「2月その1」という形でリリースです。

2020年読了数:7冊 / 50冊

★今回の一冊

書くための名前のない技術 case 3 千葉雅也さん

書くための名前のない技術 case 3 千葉雅也さん


番外1 BRUTUS No.909

BRUTUS(ブルータス) 2020年2/15号No.909[おいしいコーヒーの教科書]

BRUTUS(ブルータス) 2020年2/15号No.909[おいしいコーヒーの教科書]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2020/02/01
  • メディア: 雑誌

※雑誌とマンガは対象外のつもりだったけれど、メモが残っていたのでついでに。

会社蔵書。コーヒー特集。

最近良くコーヒーを飲んでいる。
平日はネスカフェゴールドブレンド*1を毎日1杯、休みは家なら粉から淹れて飲み、でかけたときは仙台駅東口珈琲館で1~2杯飲んでいる。「エチオピア モカ」が美味しいということに最近気がついた。

いろいろ記事が並んでいたが、見開きの松浦弥太郎のインタビュー記事が印象的だった。
良いコーヒーメーカーはやっぱり美味しいコーヒーを淹れられるらしい。毎日家でコーヒーを飲むような生活になったら買いたい。

#05 言葉ダイエット

Kindle Unlimited。「あなたの企画書やメールが読んでもらえない、たった一つの理由。 | ウェブ電通報」という記事をたまたま見つけて興味を持ち、ネタ元の本がUnlimitedの対象だったのでそのままダウンロードしてみた。

「書きすぎているから読んでもらえない」には心当たりがありすぎる。
以前会社の同僚に「Slack(ビジネスチャット)の文章が業務連絡っぽくて読み飛ばしちゃう」と言われたこともある。「わかりやすいように、誤解のないように」と考えると、ついつい分量がかさんでしまう。
ブログ記事なら、相手に気を使わなくて良いから割と短く書けるのだけれど。

著者の本業はコピーライター。純粋なライティングだけでなく、「読みたくなる文章の書き方」(第4章)の掘り下げ、広告コピーなどの実例分析などが興味深かった。

特に心がけたいなと思ったコツは下記。良い文章を書けるようになりたい。

  • ひとつの文には、ひとつの内容だけを書く
  • 抽象論禁止
  • ムダな敬語禁止
  • 主観/客観の「発見」があると文章は面白くなる
  • 「発見」への4ステップ:広げる、分ける、選ぶ、仕上げる
  • 「三幕構成」でストーリーを作る*2

#06 書くための名前のない技術 case2 Marieさん

書くための名前のない技術 case 2 Marieさん

書くための名前のない技術 case 2 Marieさん

  • 作者:Tak.,Marie
  • 出版社/メーカー: Tak.
  • 発売日: 2019/11/15
  • メディア: Kindle

Kindle Unlimited。「case 3」が発売されたと聞いて、未読のcase 2から読み始めた。case 1は去年の夏に読了済み*3

Marieさんの代表作は『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』。こちらはすでに読んだことがあるし、一応レビューも書いた*4。(個人的にはバレットジャーナルの入門書としては『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』のほうが網羅的でおすすめ)。
語学系で有名だというのは知らなかった。

このくらいの分量の本を、Kindle Paperwhiteでさらっと読むのは楽しい。
ちなみに本書は読了時間30分弱。数百円出して買った本ならもったいなさも感じるかもしれないが、Unlimitedで読み放題なら満足度のほうが高い。

個人出版のハードルが下がったこんな時代なので、自分にも一冊くらいは本を出してみたい気持ちはある(創作小説は出しているけど、それとはまた別)。
しかしまだまだ憧れの域を出ない。せいぜいMarieさんがやっているような「すでに書かれた文章から作る」をできるように、日々細かいアウトプットを積み上げていくとしよう。
……もっとブログの更新頻度を上げなかきゃですねぇ。

#07 書くための名前のない技術 case3 千葉雅也さん

書くための名前のない技術 case 3 千葉雅也さん

書くための名前のない技術 case 3 千葉雅也さん

Kindle Unlimited。case 2から続けて。

千葉雅也さんといえば『勉強の哲学 来たるべきバカのために』。
読みたい本には入っているけれど、実はまだ手にとったことすらない。一応大学の先輩ではあるらしい。

case 2と比べて恐ろしく歯ごたえがある内容だった。
とても「さらっ」とは読めなくて、分量としては同等なのに途中で一、二回息継ぎが必要だった。

いきなり「DTPのソフトで文章を書いていた」というエピソードに面食らう。そんなことは考えたこともなかった。
でも「レイアウトと言葉の内容がつながっている」という感覚はちょっとわかる。自分で小説を書くとき、パソコンに向かってキーボードでタイピングするとのスマホフリック入力するのと原稿用紙に縦書き手書きするのでは、なんとういか「文の質」が違ってくる。
千葉さんの場合はそれがDTPソフトだったということなんだろう。

「日常的に行うツイートを素材にして長文に仕上げる」という手法は真似したい。
真似したいけど、深く考えていないものをパブリックに発信してしまうのには心理的に抵抗がある。うっかり炎上させちゃいそうでこわい。

「日々の思いつきを一元的・時系列的に記録する」はやりたいのだけど、適切なツールが見つかっていない。
基本はノート(測量野帳)に手書きだが、どうしてもその時の気分でフリック入力したかったり、タイピングしたかったり、やっぱり手書きしたかったりする(手書きでも鉛筆の気分、細いボールペンの気分、太いボールペンの気分とある)。
Twitterに鍵かけて使うのがやっぱりいいのかなぁ……。

「思考としての文章/美学的な文章」にも共感した。
特に小説を書いているときは「美学的な文章」にこだわる。そしてそれはやっぱり出力されるレイアウトの中に収めないとなんだかしっくりこないところがある。

こうして振り返ってみると、読んでて楽しかったのはMarieさんのcase 2だったけど、面白かったのは千葉さんのcase 3だったらしい。2日置いてメモを書いたら、感想が止まらなかった。


今回はブログ内過去記事へのリンクをなんだかたくさん貼っていました。
こうして自分の中の知識のネットワークが強化されていくのでしょうか。
そう思えば寸評ながらコツコツ読書メモを残している甲斐もあるのかもしれませんね。

KnoN

Kindle Paperwhite 防水機能搭載 Wi-Fi 32GB 電子書籍リーダー

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  • 発売日: 2018/11/07
  • メディア: エレクトロニクス
レバレッジ・リーディング

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*1:この前まではカフェインレスだったが、飲み終わったので次はジャガーハニーとかいうやつにしてみた。味の違いは正直よくわからない。

ネスカフェ  ゴールドブレンド カフェインレス 80g

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  • 発売日: 2013/09/01
  • メディア: 食品&飲料

*2:このあたりは過去のストーリーデザインの記事に詳しく書いた。 knon.hatenablog.com

*3:knon.hatenablog.com

*4:knon.hatenablog.com