KnoNの学び部屋

大学に8年在籍した後無事に就職した会社員が何かやるところ。

2020年3月に読んだ本まとめ・その2

3月の後半は3冊、合わせて5冊は年間目標に向けてなかなか良いペース。
今回は(このブログ的に)ちょっと珍しいジャンルの本も混じってます。

2020年読了数: 15冊 / 50冊

★今回の一冊


#13 服が、めんどい

服が、めんどい 「いい服」「ダメな服」を1秒で決める

服が、めんどい 「いい服」「ダメな服」を1秒で決める

  • 作者:大山 旬
  • 発売日: 2019/11/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

ファッションの実用書。春物を買うときに方針に悩んで、久々にこのタイプの本に手を出してみた。
同著者の本は『ユニクロ9割で超速おしゃれ』も買ったことがあり、よく参考にしていた。
本人の解説によると「30~40代向け」「雑食系、ふつうを目指す、ユニクロセレクトショップらしいので、年齢的にもちょうどターゲットに入ってきたのかもしれない。

「個性を出すのではなく、定石に従う」「『最良の一着』を選び、ユニフォーム化して着回す」というのが基本方針で、「なるべく楽をして80点をとる」ことを目指している。
「ニット・セーターはユニクロ、無地の単色で丸首、色はネイビー/グレー/ホワイトのどれか」レベルで具体的に指定があるので、ほとんど考えずに買うものを特定できるのが良い。

ひとつ難点を上げるとすれば、全体のバリエーション。
「週に1~2日の休日服を選ぶ」という想定なので、自分みたいに私服勤務で週7日フルにコーディネートを考えないと行けない場合はさすがに単調になってしまう。
まあ、このあたりは単純に「自分の状況がこの本の想定範囲から半歩ずれていただけ」なので問題というほどのことでもないですが。
※ちなみに自分の場合はトップス(シャツやTシャツ)をカラフルにすることで幅をもたせています。

最終的にはこれを参考に「ベージュのステンカラーコート(ナノ・ユニバース)」「ブラックのジーンズ(ユニクロ)」「スラックス(ユニクロ)」を購入。
追加で「白のレザースニーカー(アディダス?)」「ネイビーのジャケット(未定)」を購入予定。
「(少し上等な)白のシャツ」「白のジーンズ」「ダークブラウンの革靴」「ブラックレザーのアップルウォッチのバンド」も検討中……多いな!

ニューバランスのスニーカー(M998)」も欲しいけど、流石に靴一足に3万円弱は出せない……でも欲しい……。

実は同じタイミングで『最速でおしゃれに見せる方法』という本も買っていた。
「もっとも理論的にファッションを解説している」と評判で、目次を見る限り実際そのようだが、コーディネートの事例がどうにも好みと違うので直接の参考にはならなさそう。そのうち読む。

#14 チームのことだけ、考えた。

本屋でついで買い。同じサイボウズの副社長の本(『最軽量のマネジメント(サイボウズ式ブックス))を読み*1、社長の本もそのうち読んでみたいと思っていた。
後述の『企業変革の教科書』と同じタイミングで購入したが、こちらを先に読み終わった。

全6章だが、大まかに3パートに分けられると理解している。
パート1(第1章)が前史、パート2(第2章)が変革の中で見つけた新しい理念、そしてパート3(第3〜6章)が具体的な話とその結果という具合。

全編おもしろいのだが、「参考になった」という意味では第3章の内容が熱い。
多様性のあるメンバーがひとつの会社(チーム)として協働していくために必要な共通言語(=インフラ)が平易な言葉・整理された概念として語られている。
思考や行動のフレームワークが共通だからこそ、インプットや処理のレベルでの多様性を受け入れつつ、全体感を保っていられるのだろう。

この本で示されている「組織のあり方」のビジョンには非常に共感した。
自分が担当しているプロジェクトでやりたいと思っていることにかなり近い。
仮に今の自分が年齢だけ若返って就職活動をすることになったとしたら、間違いなく第一志望にしていただろうなと思う。

だが、「それじゃいますぐ転職したいか?」と聞かれると、そこまで強い気持ちは起こらなかった。
おそらく自分がやりたいことが「組織を整えてメンバーやビジネスアイデアのポテンシャルを最大限に引き出す」であるために、すでに「整いつつある」組織の中に入っていくことにはあまり魅力を感じていないのだろう。
自分の本音を一段掘り下げられたという意味でも良い学びだった。

いわゆる「社長本」はおもしろい。
レバレッジ・リーディング』でも「経験に基づく内容のものが役に立つ」(意訳)と言っていた気がする。定期的に読んでいこう。

▼気になったところメモ

「理想マップ」(p114)
=問題解決の議論時、対象の範囲と実現時期を整理するフレームワーク

「コンセプト」(p120)
=誰(Target)に何を言わせたい(Value)か

「起案」と「承認」が意思決定の基本要素(p127)

  • 起案=問題を発見し、次の理想と課題を設定する企画を立てること
  • 承認=理想と課題を決めること

意思決定は、起案と承認のセットだ。起案者が適切に情報を集め、品質の高い起案をすることと同時に、責任感のある承認者が真剣に承認に向き合うこと。これが意思決定力の高い組織だと思う。(p134)

「モチベーション」(p137)
=理想に対する思いの強さ。「やりたいこと(Will)」「やれること(Can)」「やるべきこと(Must)」が揃ったときに強くなる。

#15 企業変革の教科書

ハーバード・ビジネス・レビュー 企業変革論文ベスト10 企業変革の教科書

ハーバード・ビジネス・レビュー 企業変革論文ベスト10 企業変革の教科書

  • 発売日: 2019/08/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

1月に読んだ『マーケティングの教科書――ハーバード・ビジネス・レビュー 戦略マーケティング論文ベスト10』と同シリーズ*2。HBRの論文10本を集めたもの。
ちょうど年末からうちの会社も「変革期」にあり、管理チームが中心になっていろいろ企画している。
一方であんまり良い成果は出ていないようでもあるので、先人の知恵を参照したくて手にとった。

実は個人的には新しい学びはそんなに多くなかった。
基本的なアイデアとしてはプロジェクトの運営の中でこれまでに「考えざるを得なかったこと」が多かった。

だがこうして論文の形でまとめられていることで、関係者の意識を揃える効果は期待できそうだ。
「だいたい同じことを考えている」というのは「ちゃんと見てみると全然違う」と表裏一体なので、一見わかりあえていそうなときほどしっかりすり合わせないといけない。

そんな中でも第6章、第9章はそれぞれ参考にできそうな情報が多かった。

  • 第6章 会社を変えたい人のサバイバルガイド→「政治的」な駆け引きで自滅に追いやられないようにするためのコツ
  • 第9章 DICE:変革プロジェクトの管理法→進捗管理のポイント

最近はほとんどキンドルで読んでいないですね。Unlimitedの本も、読みかけのままになっています。
やはりキンドルでの読書が嵌るのは出張時の新幹線や東京での電車移動の社内なので、それがないとはかどらないのかもしれませんね。
意外なところにあらわれる新型コロナの影響……!

KnoN

*1:感想メモはこちら↓
knon.hatenablog.com

*2:感想メモはこちら↓
knon.hatenablog.com