KnoNの学び部屋

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宮城県美術館「求道の画家 岸田劉生と椿貞雄」展に行ってきました

一昨日の小春日和、昨日の雨を経て普通の天気に戻りました。

多少肌寒くても自転車で通勤できるのは気持ちいいですね。

 

今日は以前予告していたように、宮城県美術館に行って来た話と、それに絡めて「芸術とコミュニケーション」について書いてみたいと思います。

→今日はここまでたどり着けませんでした……。

 

赤瀬川原平の名画読本―鑑賞のポイントはどこか (知恵の森文庫)

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 宮城県美術館「求道の画家 岸田劉生と椿貞雄」展

日曜日のこと。宮城県美術館に行って来ました。

宮城県美術館 - 宮城県公式ウェブサイト

 

前々から近くを通って存在を知っていて、敷地の雰囲気も良かったので一定見たいと思っていたのですが、どうにもタイミングがなくて行きそびれていたのでした(本当は昨年末の「フィンランド・デザイン展」の時に行きたかった)。

日曜日に非常に天気が良かったので、別の用事を済ませた後に自転車を走らせてすいーっと行って来ました。

宮城県美術館・外観

宮城県美術館・外観

宮城県美術館・アトリウム

アトリウムも良い感じ

企画展は「求道の画家 岸田劉生と椿貞雄」。といわれても寡聞にして二人とも知りません。どうやら明治〜昭和の時代の画家の師弟のようですね。

日本近代洋画の青春時代に、ひたむきに絵画を追究した二人の画家、
岸田劉生と椿貞雄の展覧会。
劉生の麗子像、椿貞雄の120号の大作を含む約170点を展示。

公式サイトより引用)

http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/image/621117.jpg

ポスターなどで使われている絵の雰囲気も、そこまで好みというわけではありませんが、まあ美術館の中に入るのが目的なのでそこはあまり問題ではありません。

とにかく昨年5月以来*1の美術館を楽しむことにしました。

 

肩の凝らない美術展の楽しみ方

結論から言うと、やっぱり面白かったです。

というか、数年前から美術展に対するスタイルが変わってどんな絵でも自由気ままにツッコミを入れながら見られるようになったので、どんな美術展でも大抵は楽しめるのですけどね。

何年か前にターナーだったかの夜明けの絵を見た時に、「飲み会オール帰りの朝みたい」と評して一緒に行っていた友人に苦笑いされました。

※この辺りは例によってやる夫スレに影響されていたりします。美術の薀蓄だけでなく詩的な雰囲気、ストーリーテリングの魅力もあってオススメです。

やらない夫が肩の凝らない美術展の楽しみ方を提案してみるようです - やらない夫オンリーブログ

 

写真と見紛うようなリアルな立体感のある石垣の描写に唸ったりとか(37 初夏の麦畑と石垣)、

縦長のキャンバスに描かれた木の圧倒的な立ち上り具合に驚いたりとか(104 早春図)、

宇宙のように深く塗られた花瓶の黒に吸い込まれそうになったりとか(139 百合花)、

そんな感じで楽しんでました。

画像でお見せできないのが残念です。

 

そんな中でも今回のマイ・ベストは「155 桜島」(椿貞雄)。

www.uesugi-museum.jp

 

リンクはポストカードですが、実物はもっと重層的で魅力的な色合いをしています。

この「翠と碧のあいだ」みたいな色が自分は好きで、海とか空をニュアンス豊かに描いた絵には強く惹かれます。「桜島」もずっと見ていたくなるような、そんな絵でした。

 

常設展も駆け足で

常設展の方も合わせて見てきました。

こちらは佐藤忠良という彫刻家の作品を中心に展示していたようです。

平成29年度第IV期コレクション展示 - 宮城県公式ウェブサイト

 

行ったのが午後の遅めの時間帯だったので、閉館時間の関係で駆け足になってしまったのが残念です。

こちらは比較的近い時代の作品も多くて、雰囲気が違って新鮮に楽しめました。


宮城県美術館 (トリップアドバイザー提供)

佐藤忠良の作品「帽子・立像」

なんだかセクシー。 

 

 

このあと「芸術とコミュニケーション」と話を発展させていくつもりだったのですが、レポ部分が楽しくて力尽きました。

明日以降、続きについては書こうと思います。

 

今日はこの辺りで。

 

KnoN

 

岸田劉生―独りゆく画家 (別冊太陽 日本のこころ)

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*1:旅行に合わせて青森県立美術館に行っていました。ここも面白かったですが、その話はまたいずれ機会があれば。