うれしい悲鳴:12月のまとめ
月末には少し早いけど、今月のまとめやっちゃいます。
本は読んでいるけどネタとしてうまくまとまらないんです……。
◯学び部屋
今月はこの2本の記事を更新
「毎週金曜日はブログの更新日」と言っているけど、なかなかうまくいっていないのはご覧の通りです。
後述のように本はそこそこ読んでいるのですが、研究の方が活発になってきて腰を据えて整理しなおす時間が取れませんでした。うれしい悲鳴、というやつでしょうか。
◯読書メモ+
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資本主義こそが究極の革命である 市場から社会を変えるイノベーターたち(宇野常寛編著、2015) → 12/6読了
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トポロジーの発想 ○と△を同じと見ると何が見えるか (ブルーバックス)(川久保勝夫、1995) → 12/10読了
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想像ラジオ (河出文庫)(いとうせいこう、2015[2013]) → 12/24読了
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メイカーズ進化論―本当の勝者はIoTで決まる (NHK出版新書 471)(小笠原治、2015) → 12/25読了
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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫)(村上春樹、2015[2013]) → 読み始め
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世界から猫が消えたなら (小学館文庫)(川村元気、2014) → 次に読む
読んだ本は4冊、積ん読が2冊。今月は小説多め。
『資本主義こそが〜』は先月からの続き。ビジネスの世界で注目されている人に、「そのビジネスが世の中と生活をどう変えていくか」という文化批評的な切り口で行ったインタビューをまとめた本。本文でも言及があるが、リクルート出身の人がなぜか多い。
読んでる最中は面白かったけど、一ヶ月近く経って思い返してみるとあんまり印象が残ってないな……。
『イシューからはじめよ』の安宅さんのインタビューは、ワクワクするけどよく理解できなかった。
『トポロジーの発想』は講談社ブルーバックスによる入門書。大学の公開講座を下敷きにしているので、例示が随分と砕けていたりちょくちょく脱線していったりする。
「物事の決定的な違いはどこで生まれるのか」ということに興味があり、トポロジー的な発想を使えば何か参考になるかと以前から気になっていた。
「不動点定理」とか「オリエンテーション」とかは興味深いコンセプトだけど、もっと真面目に掘り下げないと他への転用は難しいか。
別の概説書を読み終わったら「トポロジー」をテーマに記事を書く予定。数式少なめのオススメ概説書ありますかね?
『メイカーズ進化論』は、直接的には研究の素材として使ったものだが内容的にも得るものが多かった。
アンダーソンの『MAKERS』が2012年に出てから注目されている領域だが、日本ではその本質が見誤られているように著者は考えているらしい。大事なのは「モノが作れる」ことではなく、「モノが売れる」ということ。さらには(アンダーソンは触れなかった)「IoT(Internet of Things)」の本質として「モノゴトで稼ぐ」という点を指摘している。
次の更新はこれにしようかな。
『想像ラジオ』と『世界から猫が消えたなら』は家族からの一時借り受け品。
年末に向けて最近読んだ本を処分するというので、興味があった(けどすぐに買って読むほどではなかった)2冊をその前に読ませてもらっている。
まだ『想像ラジオ』しか読み終わっていないが簡単な感想をメモしておくと、「手の込んだ造りになっているし読んでいて続きも気になるが、心に刺さるほどではない」というところ。震災に対するスタンス、あるいは距離の遠近が感じられる。いずれ読み返すこともあるかもしれない。
『多崎つくる』は『リトル・ピープルの時代』で村上春樹論をやったので。タイミング良く文庫化&kindle化されたので試しに買ってみた。
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』か『女のいない男たち』の方が主題的にあっているかなとも思ったけど、こっちは電子書籍化されていなかった。残念。
◯大学院
「flier (フライヤー)」というビジネス書の要約サイトを対象に、要約の原文と対照させながら「要約としてどのような操作が実際に行われているのか」を調べている。
現在「要約」という文脈では「機械による自動翻訳」や「教育における文章理解度確認のための要約」といった観点からの研究が行われているようだが、「より効率的に自分の考えを発信する/受信のコストを下げることでより広い相手にメッセージを伝達する」技術として要約という行為を位置付けることができないだろうか、みたいな感じの問題意識。
と言ってもまだまだ手探り・試行錯誤の段階なので、ここからどう転がっていくかは神のみぞ知る。
ちなみに主な素材はサンデルの『これからの「正義」の話をしよう』。要約と原文の両方が手に入って自身も読んだことがあり、なおかつ他の人の興味も引けそう、という基準で選びました。
比較用にチョイスした第2弾が上述の小笠原『メイカーズ進化論』。
今月頑張ったことに『クローズアップ 「メディア」』の授業担当箇所レジュメ作成もあるのだが、進行の関係で発表が年明けになってしまった。
面白いトピックもあるのでそのうちこちらでも記事にするかも。
◯学外活動
◯就職活動
年が明けたらいい加減本腰入れて取り組まないとなあぁ、と思い項目独立。
具体的な企業や業界は絞れていませんが、望む働き方なんかは人と話すうちに整理できてきた感じもするので、よく考えていこうと思います。
◯その他
- いやー、クラブW杯でのサンフレッチェ広島は強かったですね。
- 先月末からガルパンの劇場版が公開されていますが、単純にエンタメとして面白い&シネマシティ立川の会員になったので平日1000円ということで何回も見に行ってしまっています。立川にはお気に入りの喫茶店もできてお出かけの満足度が高い。
- コツコツと大掃除進行中。窓ふき掃除の試行錯誤が案外楽しい。
それではみなさま、良いお年を。
KnoN(80min)
資本主義こそが究極の革命である 市場から社会を変えるイノベーターたち
- 作者: 宇野常寛,粟飯原理咲,安藝貴範,安宅和人,川鍋一朗,北川拓也,野林徳行,古川健介,森健志郎
- 出版社/メーカー: PLANETS
- 発売日: 2015/06/10
- メディア: Kindle版
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メイカーズ進化論 本当の勝者はIoTで決まる (NHK出版新書)
- 作者: 小笠原治
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2015/10/10
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